メンテナンスについて
- メンテナンス方法を教えてください。
- 素材別のお手入れ・メンテナンス方法をご案内します。
- ⇒オイルドレザーの場合はこちら
オイル仕上げ革はアウトドアシューズやウエスタンブーツ等に使わている素材です。オイルを充分に与えた素材なので本来水に強い素ですが、お手入れを怠ると自然にオイル分が抜けてツヤがなくなり表面がカサカサしてきます。色オチやシミになることもありますので定期的に天然ミンクファット、ミンクオイルが主成分のオイルを補うことが必要です。
- 1) ブラシで靴についたホコリを落とします。全体的にブラッシングをするのがコツです。アイレットの下などの細部に詰まった汚れもしっかりとブラシで払いとって下さい。汚れが残ったままオイルを使用すると、汚れがブーツに固着してしまいます。
- 2) ミンクオイルを薄くムラなく塗り込みます。
- 3) 柔らかな布で表面に残った余分なオイルを拭きます。
▽あると便利なケア用品
シューズブラシ、ミンクオイル、磨き用クロス、防水スプレー- ⇒クロムエクセルレザーの場合はこちら
この革は他のワークブーツ用に開発された革とは異なり、セミアニリン仕上げを施し豊かな艶を持たせるのが特徴的な革です。ミンクオイルだけではクロムエクセルがもつ艶を出すことはできません。仕上げに保革とつやだし効果のあるシュークリームを使用することでその艶が戻ります。
- 1) ブラシで靴についたホコリを落とします。アイレットの下などの細部に詰まった汚れもしっかりとブラシで払いとって下さい。汚れが残ったままオイルを使用すると、汚れがブーツに固着してしまいます。
- 2) レザークリーナーを柔らかい布にたっぷりと染みこませ、撫でるようにしながらレザー表面の汚れを拭き落とし、風通しの良いところで乾燥させてください。レザークリーナーのブラシで直接こすると銀面を傷めてしまい艶が無くなってしまいますのでご注意下さい。
- 3) キレイな布で汚れとレザークリーナーを拭き取ってから、日陰の風通しの良いところでブーツを乾燥させてください。
- 4) シュークリームをキレイな柔らかい布で全体的に伸ばしながら塗り込んでいきます。色が薄くなっている箇所は、市販の補色剤を塗りこんだ後にシュークリームを塗りこんでおくと全体的にキレイに仕上がります。
- 5) シュークリームが完全に乾燥しないうちにブラシで全体をしっかりとブラッシング。細かい所に入り込んだシュークリームは柔らかい布で取り除いて下さい。
▽あると便利なケア用品
シューズブラシ、レザークリスタル(クリーム系)、磨き用クロス- ⇒スエードレザーの場合はこちら(※ヌバックレザーも同様です。)
スエード素材の靴は汚れが付きやすく、その汚れによって色がくすんできたり、強いブラッシングによって毛足をいためて色が薄くなったりと一般のツヤ革よりも色褪せする要素が多くあります。補色には普通の靴クリームは使用できませんので必ずスエード革専用のお手入れ用品をご使用ください。
※履き始めの前に…スエード素材は、雨や汚れに弱いので、履き始めには防水スプレーを使っておくのがオススメです!- 1) スエードブラシで毛足の中のホコリや土を丁寧に取り除きます。
- 2) 部分的に落ちにくい汚れは固形タイプのスエードラブラブクリーナーで丁寧に取り除きます。全体的な汚れは液体タイプのスエードローションで落とします。
- 3) 補色と防水効果を兼ねたスプレータイプのスエードカラーで毛足を保護します。
- 4) 仕上げはブラシで毛足を整えます。
▽あると便利なケア用品 シューズブラシ、スエードクリーナー、スエード用防水スプレー
- 新しく買ったブーツを履く前にした方が良いお手入れはありますか?
- オイルドレザーやクロムエクセルレザーの場合は、すでに革に油分は十分にしみ込んでいるため、そのままご使用いただけます。ただし、しばらく履かずに保管していた場合は油分が抜けてしまっている可能性があります。その際には【ミンクオイル】などで保革してからのご使用をオススメ致します。オイルの使用頻度の目安については1ヶ月に1回程度で問題ありません。スエード・ヌバックなど起毛革の場合は、起毛素材なので汚れが付きやすいため、予めレザープロテクターや【防水スプレー】を施してからのご使用がオススメです。
SWLではメンテナンスに便利なお手入れセットをご用意しております。
- オイルの使用頻度はどのくらいがオススメですか?
- 1ヶ月に1回程度で問題ありません。SlowWearLionに使用しているオイルドレザーはもともとふんだんにオイル分を含んでいます。このオイル分が防水性やレザーを保護する役割をしています。このオイル分が抜けてしまうと乾燥して硬くなり、ひび割れを起こします。オイルドレザー特有のしっとり感が無くなってきた頃がオイルを含ませる頃合です。
- 革表面に出来た擦れやキズを目立たなくする方法はありますか?
- オイルドレザーやクロムエクセルレザーでは、乳化性クリーム(カラーなし/無色対応)を革表面に少量塗り込んでいただくことで、一定の小さな擦れやキズは馴染んである程度目立たなくすることは出来ますが、完全にきれいな状態にする方法はありません。また、カラー系クリームで補色する手入れについても、微妙に色が違うなど本来の雰囲気が異なってしまう仕上がりになる場合があるため、なるべくならおすすめしていません。(ブラックやブラウン系クリームなどのように色の違いが出にくい場合は、つま先の一部分など、限定的・部分的に使用するのは良いと思いますが、広範囲に使用することはおすすめしていません。) SWLでは、履き込むことで出来るエイジングや経年変化を素材の味として楽しんでいただくことも、ブーツライフのひとつとして考えています。
- 防水スプレーをかけたら革にシミができてしまいました。
- 防水スプレーは革に浸透し機能するので、吹き付けた直後は色が濃くなりますが、時間が経ち乾燥すれば、ほぼ元の色に戻ります。但し、完全に戻らない場合もございます。ご使用される前にベロなどの目立たない場所でテストしてからご使用ください。また、使用される際には部分的に吹き付けるのではなく、全体的に満遍なく吹き付けるようにしてください。汚れなどが靴に残っているまま使用されると、防水スプレーの浸透と共に汚れも浸透してしまうので、汚れを落としてからご使用下さい。
- ブーツにカビが生えてしまいました。どうすれば良いですか?
- 市販されている靴用カビ取りクリーナーや除菌スプレーを使用して除去作業をします。カビ取り作業で飛散したカビの菌が他のブーツに付着し新たなカビを発生することを防ぐ為、周りに他のブーツやカビが生えやすいものが無い屋外で行うことが最も理想的です。乾いた布でカビを拭き取り、その布はすぐに捨てて下さい。除菌スプレーやカビ取りクリーナーを、内部を含むブーツ全体に拭き付け、いらなくなった歯ブラシなどで全体をブラッシングし、細部まで成分が浸透するようにして下さい。一晩ほど風通しの良い乾燥した場所に置きブーツを乾燥させます。その後天気の良い日に1日以上日光に当て、紫外線で滅菌して下さい。あとは各レザーに適したお手入れ方法でブーツをお手入れをして下さい。
※カビは「汚れ」「温度」「湿気」の3つの条件により発生します。カビ発生の予防策としては、日頃から汚れをしっかりと落とすことと、風通しの良い場所にブーツを保管することをオススメします。雨の日に履いた後は特にカビが発生しやすい状況となっていますので、布や新聞紙などでブーツ内部の水分をしっかり取り除いてから保管して下さい。
- 雨に濡れてしまったらどのようにお手入れすればよいですか?
- 中敷きを別途に入れて使用されている場合は必ずブーツから取り出して保管して下さい。中敷きが吸い込んだ水分がブーツの中に湿気としてかたまり、カビの繁殖を促すだけでなく、加水分解を促進してしまいます。乾いた布で雨にぬれた靴の水分を全て拭き取って下さい。酷い雨の日などで靴の中まで水が染みこんだ際には、新聞紙などで靴の中の水分をしっかりと吸い込んで下さい。 その後風通しの良い日陰でしっかり乾燥させて下さい。直射日光に当てて乾かしたり、ドライヤーやストーブなどで急速に乾燥させると、縮みやひび割れの原因となりますので絶対にやらないで下さい。ブーツが乾いたら使用されている革毎に合わせたお手入れ方法でメンテナンスして下さい。