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刺さるスペック LIMITED SERIES
刺さるスペック ”L” シリーズ
ワークブーツにおきまして、一生ものと呼ばれるにはおおよそこの3点がキーポイントとなります。
・使用する”レザー”(皮革)
・ソールと縫い付ける”製法”
・使用する”ソール”
この3点のうち1点でも妥協してしまうと、まさに一生ものとは呼べない強度や頑丈さとなってしまうのです。
使用する”レザー”(皮革)
ワークブーツとして使用・採用される皮革の中でも、長きに渡り使用し続けられるのは【2mm厚】以上だと我々は考えています。
靴を履いている際に足にかかる負荷というのがおおよそ【体重の6倍】とも呼ばれており、
”柔らかくて履き易いレザーを使用しました”
と謳っているブーツメーカー様などの皮革は
”柔らかくする=革を薄く仕上げる”
事が非常に多いです。
厚みにするとおおよそ1-1,5mm程度。そうする事で確かに柔らかくなり履き易くはなりますが、先程も記載をした”体重の約6倍”の負荷に耐えきれずに数年以内にこの革が引き裂けてしまったり、皺の部分から破れてしまう事が御座います。
我々も幾度となく検証を行いましたが、10年以上に渡り破れずに味を出しながら履き込める厚さは2mm以下ではありえないと断言しております。
弊社ブーツの皮革ですが、部分的な厚みの差は御座いますがより長きに渡り心配なくご愛用頂けるよう、オリジナルで【2,5mm厚】のオイルドカウレザー(生後2年以上の出産を経験した雌牛)を採用しておりますので、普段よりご愛用頂く上で破れる事などが無く、更には厚みに対しての足馴染みの良さが群を抜いていますと言い切っております。
ソールと縫い付ける”製法”
1万円台のブーツなどでよく見かける製法の大半が”セメント製法”と呼ばれる革と底をボンドで貼り合わせる構造での作りとなる事で、ボンドで貼り合わせるだけで済む簡素化に図れてはいますが、使用するにつれボンドの強度が弱まり”底が剥がれてしまう”症例が必ず発生してしまいます。
もちろん貼り直しが効くので再度圧着をする事は出来ますが、これも”長きにわたり”という意味では向かない構造となるのです。
逆に何が頑丈な作りになるのかというとそれはズバリ【底と革を縫うかどうか】がキーポイントとなります。
一生ものと呼ばれるワークブーツを手掛けるブランド様は必ずどちらかの製法を取り入れており、その2大製法となるのは
【グッドイヤーウェルト製法】
【ステッチダウン製法】
とも言われています。
グッドイヤーウェルト製法につきましては、もともとはアメリカが発祥ではなく実は紳士靴に特化した”イギリス”が誕生した国と言われ、木型に対し甲を包む革(アッパー)を足が包まるように”釣り込み”、その後ソール交換が複数回に渡り出来るよう”ウェルト”を縫い付けてから底を貼り合わせ、ウェルトと底を縫い付ける製法となります。
すなわち、頑丈さでの作りというよりも『貼り替え回数』に特化した構造による作りとなるのです。
一方我々が採用しているステッチダウン製法につきましてはアメリカが誕生国と呼ばれ、誕生当時多くの人数がいた”木こり”や”泥地”で作業を行う職人に向け考案された製法と呼ばれています。
木型に対してアッパーの皮革を足裏にあたる中に包み込むのではなく【外に張り出し、足の裏面にあたるミッドソール(中板)を一緒に縫い込む】構造になります。
強度的なものは前者のグッドイヤー製法と大きな差はあまりないのですが、我々がステッチダウン製法を採用している理由は【履ける環境下】にあります。
革を中にしまい込み縫うグッドイヤー製法は、足の裏にあたる場所に”コルク”を挟み込む事で足馴染みが良くなる半面、しまい込む隙間などから水の侵入があった際にカビが生えてしまったりする事で”雨の日などにあまり着用しない方が良い”と言われています。
一方ステッチダウン製法に関してはまさに職人に向けた実用的な構造なだけあり革を外に張り出す事でその隙間からの水の侵入が無いと共に、コルクを使用しない事で余分な水分も靴内部に溜まらずに雨の日や雪の日でも何も気にせずガシガシ履き込める、という素晴らしい利点が御座います。
このステッチダウン製法こそが、アメリカのハードワーカー達を支えていた唯一無二の歴史と伝統ある製法となるのです。
我々SWLはこの利点から見ましてもこの製法以外は考えられないという確信で、履く人のライフスタイルや履く状況を選ばずにこの屈強なステッチダウン製法を採用させて頂いております。
使用する”ソール”
ソールについては裏面の黄色いマークをすでにご存じの方も多いかと思いますが、今現在世界一頑丈と呼ばれているソールがズバリVIBRAM(ビブラム)社のただ1つとなります。
このビブラム社は実はアメリカではなく”イタリア”が誕生国となります。
何故イタリアか??
理由は単純で、このビブラム社はもともと”登山用”としてのソールを手掛けるメーカーだったのです。雪山などが多くの登山家が集まるイタリアにおいて、元々登山用に開発されたビブラムソールが生まれたはのは1935年~、優れたグリップ力と安全性を持ったゴムのソールは、それまでの革と釘で出来た靴底に取って代わっていきます。そして、世界で初めて加硫ゴムを用いてつくった靴底は登山家の間で有名となり、多くの登山家に愛用されるようになりました。
今やアメリカのワークブーツを支えているビブラムソールですが、【登山で使える頑丈さだからワークブーツとしても間違いない】という視点からアメリカでも取り入れられ、その後多くのアメリカのワーカーを支える足元へと進化を遂げた経緯が御座います。
雪山でも滑らない。=耐滑性
熱にも溶けない。=耐熱性
油などでも滑らずに高いグリップ力を発揮。=耐油性
これら全てが1つに集結したソールがまさにビブラム社製ソールの魅力となります。
我々SWLはこの点も妥協することなくあくまでも【歴史・信頼と実績のあるメーカー】の部材を自信をもって採用させて頂いております。